2017.04.20 Thursday
Coldplay ライヴ

Coldplay @ Tokyo Dome ('17.4.19)
待ちに待ったコールドプレイのライヴ。2014年のスペシャル・クラブショウから3年ぶりのライヴ。楽園というものがあるのなら、この今自分の目の前で広がっている光景が、それなんだろうと思った。感動した。これから先、こんなに強く印象に残り深く感動するライヴを見られるだろうか。まるで夢の世界にいるような、そんな最高潮の幸せに包まれた2時間だった。
今回のライヴでは、入り口でリストバンドを渡され、それを腕につけてライヴを楽しむ。このリストバンドはライヴ中、音に反応してさまざまな色に点滅する仕組みになってる(終演後はリサイクルのため回収)。コールドプレイの海外のツアーではずいぶん前からこのリストバンドを取り入れていて、早く私もこのリストバンドをつけてライヴを楽しみたいと何年も焦がれ続けていたもの。腕につけただけで興奮した(その時点ではまだ、ただの白いバンドなのに)。
久しぶりの来日であり、たった1日しかないライヴということで、あの大きな東京ドームは上の方までぎっしりと埋まってた。今日日、東京ドームをここまでいっぱいにできるアーティストがいるでしょうか。さすが、としか言いようがない。
最新アルバム『A Head Full Of Dreams』をメインに、定番の名曲あり、新曲あり、どこでもやっていない日本だけの曲ありと、思う存分に観客を楽しませ、歌わせ、感動させたライヴで、どの曲でも一瞬たりとも気が緩むことなく、気持ちのいい緊張感と高揚感が終始つづいてた。しつこいようだけど、もうさすがコールドプレイ、と何度も思ってしまう。
メンバーがステージに姿を見せると、震えるほど凄まじい大歓声があがった。ゾクゾク感が体を駆け巡り、この瞬間にここにいられる幸せを感じて溢れ出そうになった。曲が始まると、リストバンドが赤に点滅してドームの中を埋め尽くした。その光景は圧巻。「Yellow」では黄色に「Every Teardrop Is A Waterfall」ではブルー系になったり、キラキラと点滅の仕方も色もそれぞれパターンが違っていて本当に美しい光景だった。紙吹雪が何度も噴射され、ステージ上では炎や小規模の花火が上がり、色とりどりの風船が観客の上を転がり、そんな演出が曲を一段と壮大なかんじにさせていた。
メインのステージからは花道が伸びていて、クリスはそこを全力で走り、回り、寝転がりながら歌う。歌っている時のクリスは、なんだか音の塊のように見えた。体から音や歌声を放ってるかんじ。いくつになっても少年のように、エネルギッシュに飛び跳ねて動き回る。ものすごいバイタリティ。後方には別のステージが設置されていて、そこではメンバー紹介からアコースティックで2曲演奏。多才なドラマーのウィルの歌唱力も魅力的だった。
新曲に続いて、ザ・チェインスモーカーズとのコラボ曲「Something Just Like This」も披露。ラストは「Up & Up」。2時間のライヴはあっという間に感じたけれど、ものすごく満たされたし、爽快な気分にもなれた。色鮮やかな光や紙吹雪の演出と心に響くコールドプレイの曲の数々は、すべてが一体になって見事な芸術作品になっていた。完璧すぎるライヴ。この余韻はしばらく消えそうにない。今回のライヴはライヴ盤としてリリースされるようです。
